公共工事の品質確保のための技術支援・人材育成事業

1.発注者支援

徳島県や市町村等が行う公共事業が、円滑で適正に執行されるよう、最新の技術と豊かな経験に基づき、監督補助業務をはじめ様々な業務において支援をしています。

(1) 監督補助等業務受託事業

発注準備から工事発注後の施工管理や工事検査の立会も行い、監督業務全般を補助します。
令和3年度は、東部県土整備局・徳島庁舎から受託し、職員が駐在しています。

(2) 調査測量設計積算業務受託事業

徳島県や市町村などが行う建設事業(道路・河川等)の発注に必要な設計書の作成までの業務のほか、橋梁定期点検をはじめ、道路施設の点検業務や設計成果照査などの業務を行っています。

ア) 道路施設等点検業務受託事業

平成25年度に道路法が改正され、トンネルや橋などの道路構造物の老朽化対策として、5年に1回の頻度の点検が義務化されました。
そこで、市町村が行う橋梁定期点検について、「市町村の事務負担の軽減」と「高品質な成果品の確保」を図るため、技術支援をしています。令和5年度は神山町、海陽町、上板町から業務を受託しています。

市町村→基本協定・年度協定→建設技術センター:点検結果の調査、健全性診断を実施→委託→点検業者※市町村職員に対する現場研修の実施→建設技術センターを通して市町村へ納品
定期点検業務のイメージ

イ) 設計成果照査業務受託事業

平成26年に改正された品確法において、調査及び設計の品質確保の重要性が認識されました。
そこで、設計成果の照査を行い、第三者によるチェック機能として発注者を支援し、設計成果の品質向上に寄与します。

2.技術研修会・講習会の開催

建設事業に従事する地方自治体職員や民間企業職員の技術力向上と人づくりに貢献するため、令和3年度は下記の技術研修会等を行います。

実施月研修項目
5月災害復旧事業講習会
6月土木技術職員研修
6月1級土木施工管理試験受験講習会(第1次検定)
7月災害復旧事業技術講習会
8月下水道技術研修会(第1回)
9月1級土木施工管理試験受験講習会(第2次検定)
10月土木技術・業務発表会
11月防災エキスパート研修会
12月被災宅地危険度判定士育成研修
11月~2月橋梁点検技術研修会
2月下水道技術研修会(第2回)
年度H30R1R2
開催回数121012
参加人数655541441
【技術研修会・講習会開催状況】

3.下水道排水設備工事責任技術者試験及び登録

下水道排水設備工事は、各市町の条例に基づき指定された指定工事店が行うことになっており、指定工事店には営業所毎に、下水道排水設備工事責任技術者を置く必要があります。この技術者の資格試験は、平成16年度より県下統一の試験が開始され、平成18年度から徳島県建設技術センターが試験及び技術者登録を行っており、令和5年度末の登録者数は、878名になっています。令和6年度は、10月末頃に試験、11月中旬に更新講習会、1月に技術者登録を行います。

(下水道排水設備工事責任技術者更新講習会)

4.下水道事業市町村支援業務

下水道事業の健全な普及促進や住民への環境啓発を進めるとともに、公共下水道への加入を促進するために、1市1町より、水環境保全のための地域住民サポート事業や下水道未接続世帯戸別訪問事業等を受託しています。

5.「橋の博物館」の企画運営

(1) 「とくしま橋ものがたり」の編さん

吉野川には、昭和初期の三好橋、吉野川橋に始まり、平成24年度に完成した阿波しらさぎ大橋まで46もの橋が架設され、その時代の最新技術を駆使した多種多様な橋梁形式を見ることができます。これらの橋梁について、技術分野にとどまらず歴史や文化など様々な観点からの橋梁史を、徳島県から受託し編さんしています。
「とくしま橋ものがたり」発刊についてはこちら(徳島県ホームページ「橋の博物館とくしま」)

(吉野川橋)

(2) 徳島の橋を語る会の運営

徳島県にある橋梁の技術的、文化的価値についてスポットを当て、郷土の文化遺産として後世に語り継いでいくため、橋梁の地域資源としての活用や、橋梁史の作成等にアドバイスをいただくために設置した有識者会議の運営を、徳島県と連携して行っています。

(徳島の橋を語る会)

お問い合わせ

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下水道施設に関するお問い合わせ

088-699-9630

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